さすが明治四十三年創業のお味!
串打ち、素焼き、そして蒸し器に入れて一時間からの焼き。優美な輪島塗のお重に納まった鰻は
余分な脂がなく、ふっくらとして口に入れるととろけそうです。
甘すぎない上品なタレは上質な鰻の素材のこだわりを感じさせてもらえます。
料理が提供されるのに1時間半ほどかかりましたが、次回からはそれを待つ時間も楽しいのではと思いました。
落ち着いたお座敷で会話を楽しみながら美味しい料理を待つ。
大事な人と過ごしたいひとときです。
ともかく美味しかったと感じつつも、蒸しの行程がない関西流の、あの炭の香りとパリッと焼き上げられた表面の食感の記憶が懐かしく思い出されました。