春を告げる花たち

運動がてら大ちゃんを連れて皇居のまわりを一周した。

福祉マラソンが行われていて、
伴走をともなったランナーが
応援の人に励まされながらゴールめざし
懸命に走っていた。

時折風にのり運ばれてくる花々の香りにも
小鳥のさえずりにも励まされながら。

ワタシはというと
大ちゃんがはいったスリングの重みに
時々ベンチに腰掛けながら
それから
色んなことを胸の内で反芻しながら
立ち止まったり
歩を早めたり

大ちゃんは
相変わらず、スリングの中にもぐりこんだままで
春の風情には興味がないらしい。

たまに顔をだしては
人の気配にまた隠れて
相変わらず
髭の生えた亀のようだ。