熱海港のカモメ


こんなにも近くでカモメを見たことがなかったものだから知らなかったけど、真っ白いお腹の辺りから背中は灰色になって、それから尾っぽや翼には黒い模様があって嘴は黄色くなっているなんて初めて知った。
ウミネコとカモメってよく似てて違いが分からなかったけれどカモメは「キューキュー」ウミネコは「ミャーオミャーオ」て鳴くんだって。
(かなりアバウト 笑)

カモメに会うためだけに海沿いを歩く。
冬の散歩道の楽しみではある。

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鴎(かもめ) 中原中也

ついに自由は彼らのものだ
彼ら空で恋をして 
雲を彼らの伏床(ふしど)とする
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ
太陽を東の壁にかけ 
海が夜明けの食堂だ
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ
太陽を西の壁にかけ 
海が日暮れの舞踏室だ
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ
彼ら自身が彼らの故郷 
彼ら自身が彼らの墳墓(ふんぼ)
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ
一つの星をすみかとし 
一つの言葉でこと足りる
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ
朝やけを明日の歌とし
夕やけを夕べの歌とす
ついに自由は彼らのものだ

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