白糸の滝

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高さ約20メートル、幅約150メートル以上に富士山の湧水が湧き出している白糸の滝。
白糸の滝周辺の地質は下部に不透水層、そのうえに透水性のある溶岩流があるそうで崖面をみると断層から湧水がこんこんと湧き出していて見飽きない。
泳ぐ魚のように、飛ぶ鳥のように、それは静止することなく、それは続く。いつまでもいつまでも続く。
私たちの持つスケールとは比べ物にならないほど壮大な歴史を前にして立ち尽くす。

——————-白糸の滝パンフレットより
音止めの滝
「音無しの滝」とも呼ばれ、白糸の滝と台地を隔てた東側に位置する。
主瀑は落差約25メートルを流れ落ちる芝川の本流であり、轟音を響かせている。崖面では、白糸の滝同様の地層が観察され、湧水が見られる。
◇音止めの滝の伝説
今から800年も前の鎌倉時代、将軍源頼朝が富士山の麓で巻狩を行った。その最中に曽我兄弟によって巻狩に参加していた工藤祐経が殺されるという大事件「曾我兄弟の仇討」が起こった。
仇討の前、曽我兄弟が滝の近くで討ち入りの相談をしていると、ゴーゴーと滝の音が響き、声がさえぎられてしまた。兄弟が「心無しの滝だなぁ」とため息をつくと、不思議にも激しい滝の音がぴたりとやみ無事相談ができた。この伝承から「音止めの滝」と呼ばれるようになった。

お鬢水
お鬢水は「鬢撫水(びんなでみず)」とも呼ばれ、白糸の滝の崖上にある。お鬢水は、湧水が行けとなったものであり、その水は白糸の滝の一部として流れ落ちている。
◇お鬢水の伝説
鎌倉時代、将軍源頼朝が「富士の巻狩」を行った際、頼朝が白糸の滝の上にある岩穴の湧水で、鬢のほつれを直した。それからのち、この湧水を「お鬢水」とよぶようになった。

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