ずっしりと黄熟した稲穂が風に寄りそうように揺れて田んぼ一面に稲穂の波をたたせる。
そんな長閑な田園風景が広がる中にあるguest house&cafe 「わ」
築100年ほどの古民家はマスターの奥さんのご実家だそうでカフェと民泊にリノベーションされています。
ちなみにカフェ部門は農機具置き場だったそうですが、何とも言えずノスタルジックな居心地の良い空間にじんわりと気持ちがほぐれてきます。
壁面には地域作家さんの作品が展示され、この日は猫をモチーフとした絵画が彩りを添えており猫好きの私は心の中で小さなガッツポーズ!その後プライスカードを見てしょぼぼん・・
席に戻ると「釜戸でできたおこげですが、よろしかったら」と小皿が運ばれてきました。
えっ、何なんですか、このハッピーサプライズ♡
黒米で薄桃色に色づいたおこげはカリッとした食感で少し噛むとほろりと解けてきます。
カリカリと奥歯で噛み砕きながら昔祖母がご飯を炊いた後で底にできたおこげで小さなおむすびを握ってくれたのを思い出しました。
それはもっと濃い茶色でどっしりとした存在感のあるものだったけど物懐かしさに包まれた刹那なひと時。
そしてランチが運ばれると思わず小さな歓声を上げてしまいます。
畑で収穫したお野菜たちが凛として並んでいる様を見るだけで心が和んできます。
新鮮野菜たっぷりなのは何という贅沢さかしら。
おばちゃんが作りましたって感じの素朴な味わいに癒されます。
地元国清寺の修行僧たちに精進料理として食されたという国清汁。
地産野菜の大根、人参、ゴボウ、里芋等をだし汁と米のとぎ汁で煮こみ味がしみ込んだら自家製味噌をいれたもの。
お椀の湯気の向こうには透き通るような蕗の煮物や素材を生かすために薄く衣をまとった天ぷら。
このお膳には何種類もの野菜がバリエーション豊かに、主役としてあるいは引き立て役として活用されていて心も体もほっこりとします。
相方といただいたのは
15食限定ランチ(コーヒー・ケーキ付) 1,650円
メインは選べる2種類
1)なすとひき肉のオーブン焼き
2)カレイor赤魚の煮魚
・フレッシュサラダfrom畑
・季節の野菜天ぷら
・和風だし巻き玉子
・おばあちゃんの煮物
・鯖味噌煮
・野菜炒め
・お漬物
・おまかせデザート
・マチさんが炊いた釜戸炊き黒米ごはん
・国清汁(郷土料理)手前味噌
国清汁セットスペシャル 770円
・釜戸炊きご飯
・サラダ
・つけもの
メインの1品
心のこもったお料理ごちそうさまでした!