北区田端のポプラ坂で茶トラに出会いました。
レンズを向けても平然と目線をまっすぐにこちらにむけています。
まるで関所の番人みたいに、黄金の瞳でじっと観察するかのようにみていました。
ポプラ坂は明治41年ころに洋画家の小杉放庵が作った「ポプラ倶楽部」というテニスコートがあったそうで、洋画家の社交場であった、その名にちなんだものです。
陶芸家の板谷波山、洋画家の山本鼎、彫刻家の吉田三郎、詩人の室生犀星、小説家の菊池寛などもこのあたりに住んでいたとのこと。
大正2年に田端にこしてきた芥川龍之介はポプラ倶楽部のことを手紙に書いているそうです。
芥川龍之介がこの地に住んでいた…なんか不思議。
坂を下りてゆくと「ポプラ坂荘 田端文士村芸術の里」の看板がある古い木造の家がありました。
もしかしたら、あの茶トラは文豪の生まれ変わりだったのかもしれない。
口のまわりが、ぷっくりしてキュートな子だよねー。
なんか前世で友達だったのかなと思うくらい親近感がある子でした。
この茶トラ君いい顔してるニャン!