東京大学 本郷キャンパス

赤門をくぐり抜け、三四郎池をぐるりと歩き安田講堂前の広場にでる。
キャンパス内には銀杏の木が沢山植わっていて、足元には黄金色の銀杏が
其処此処に転がって独特な香りを含んだ風がたちあがってくる。

本郷キャンパスはどの建物も贅沢で歴史がある。
法学部のゴシックアーチのアーケードに立つと、仄暗い中に灯った電球に
映し出された影が、異次元空間に吸い込まれていきそうな錯覚を感じる。
塀一枚で隔てられた本郷通の喧騒が嘘みたいだ。

ワタシは時折、ここに来る。
銀杏並木の間をあるき

広場横の大きな木の下に、しつらえられた曲線的なベンチに座ると
少し頭が良くなるような気がするから。