そう言えば私は「他人が握ったおにぎり食べられない派」だったなぁと気づいたが、ここ「ぼんご」はOKだった。
大塚で買い物して前を通り過ぎる度に何故か気になっていた。
店を出ていく人が、いい笑顔で「ご馳走さま」っと声にして雑踏に紛れ込んでいくから。まるで自宅を出る時のように。
そんな「ぼんご」に相方を誘って先日訪問した。
夕食時を大分過ぎていたので店内は1/3程の入り。カウンターに座りズラリと並んだメニュー(具材)を見て思案する。
250円(税込)おにぎりが50種近く、300円が5種、550円がひとつ(筋子)
沢山有りすぎて迷う。
店内空いていると思っていたが、電話注文やテイクアウトで店主さんはおにぎりをむすぶ手を休めることなし。
はとうがらし、牛すじ、卵黄+そぼろ、ネギトロ、豆腐汁、なめこ汁を注文し、目の前で店主が次々と色んな具材を包んだおにぎりが出来上がっていくのをみていた。
厨房の中(3人)の和気藹々とした雰囲気がまさに「おにぎり」のコンセプト。
程よい距離感をもって「どれにしようか」等と小耳に挟んだら新客さんでも気さくに声をかけてくれる。
洗米・炊飯ロボ『御誉米飯』(およめはん)が100万円もするんだよ・・とか、どうでもいい情報が楽しい。
手渡された「おにぎり」は、大きすぎて、水分多めの方が好みな自分には少し固かったし、具材はたっぷり目なので塩分摂りすぎかなと思ったし、おにぎり作っている時は話すのやめて欲しいって思った、相方は「もっと固く握らないと食べにくい」などとふわふわ加減に文句をつける。
なのにそれでも不思議なことに(今度来たときはアレとアレを食べよう)と次回の注文を考えている自分がいた。
そして帰り際、笑顔で「ご馳走さま」と声をかけている自分に気づく。