大ちゃん、散歩を拒否る

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今朝は大ちゃんに「お見送りに行こうよー」と声をかけるとベッドの下に潜り込んで気を消している。
覗き込んだらまるでベッドの脚みたいに身じろぎもせずに固まっている。
そっか、往復3キロの道は殆ど抱っこしているとはいえ今年15歳になる大ちゃんにはしんどかったんだろうな。
仕方ないので大ちゃんをそっとしてお見送りを済ませ急いで帰ってきた。

昨日は土砂降りだったけど今日はとっても気持ちいい。

なんやかんやの雑用をすませていると
机の上に置いてあった携帯がぷるぷる震えている
電話をとると近所の女友達からだった。

「何だか、あたし近頃覇気がなくてさぁ」
からのインプラントの為に4本抜歯したことやら、給湯器が壊れた話をして「あなたいつも淡々と生きているわね」と言われた。

それって何だ?
淡々と生きているっていうのはいい事なのか、
それとも遠回りに欠点を教えてくれているのか?

「綺麗なよもぎがあったから摘んできてシフォン焼いたよ。近いし持って行こうか?」
少しだけ明るく言ってみた。
彼女のマンションまでは歩いても7分しかかからない。
それに今日はとびっきりの青空だ。

「こんな姿をあなたに見せたくないからいい。夕方には大丈夫だと思うから。」

いや、彼女は雑草より強いから昼過ぎには大丈夫だと思う。
言葉を飲み込んだのは私なりの思いやり。

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