夢の話だけど、と前置きしとく
俯いた大ちゃんを抱き上げて顔を覗き込むと心臓が止まりそうになった
左目が不自然に奥まって見開いたその瞳の色がカンロ飴のような黄色している
透き通って綺麗な黄色には瞳孔がなく、ただ細い糸のようなものが中心にスッと通っている
私は声を上げて泣く
何故、いつ、どこで・・・いくつもの疑問符を振り払うようにギュッと抱きしめる
大ちゃんがどんな姿になっても、愛おしい気持ちに変わりがある筈もないが
この子が痛い思いをしたのではないか
この子が不自由な日常を過ごさないといけないのかと思うと
濃縮された悲しみと辛さに震える
そんな気持ちを抱えて夢から目が覚めた
一番に大ちゃんの左の瞳をみる
- - -大丈夫、いつもの愛おしい瞳だ
腕の中で丸くなって喉を鳴らす重さに思う
もっともっと大切にしなきゃ・・