賃貸マンションで暮らしている我が家にとって、ハラハラするのは大ちゃんの爪痕だ。
陽の差し込んだ角度によって、爪の痕でボロボロになった壁面が浮かびあがってドキッとする。
ある日、仕事から帰って珍しく大ちゃんが出迎えに来ない時があった。
名前を呼ぶとドア越しに小さな鳴き声が聞こえる。
風の強い日、窓を閉め忘れて仕事にでたので開けていたドアが閉まり閉じ込められて1日を過ごしたようだ。
トイレも水も食器もドアの向こうだから可愛そうなことをしたと思って、ふと足下を見ると、ドアの縁周辺に
無数の新しく深い爪痕がついて、隅のベニヤを貼ったところはめくれかけていた。
留守中、閉じ込められた部屋の中でトイレも我慢して心細かったことだろうとキュンとして抱きしめた。
(ごめんね、ごめんね)胸の中で何度もいった。
部屋の傷なんか業者さんが、なんぼでも修復してくれる。
いちばん大切なのは心の傷を作らないことだ。
本猫は頭の中がシンプルな構造なので、モンプチスープメニューをお皿に入れた途端に記憶がふっ飛んだかも(笑
ボク、ほんとは賢いんだよー(大ちゃん談)
心に残る言葉です。
本当のその通りですね。
胸の中で、だいちゃんはつらかった全てを忘れた事でしょうね☆