ぬこパラダイス

そこに行くのはもう何度目になるだろうか

行先を決めずにふらりと通り過ぎる筈だったそこには抜けるような青い空や海鳥の鳴き声や潮の香りとそして猫たちがいた
その子たちは多分、地域の方がお世話しているであろう風体をしており穏やかに過ごしている様子だった

クルマを停めて少しすると「久しぶりだね」とばかりにこちらに向かって小走りに駆け寄ってくる猫たちが視界に入る
「今日は黒白ちゃんは見えないねー」とか「あ、あそこに茶色さんいるよ」とかまるで同窓会で旧友に会った時かのように一喜一憂する
くっきりとした青い空の下、猫のしっぽの濃い影が長くのびている

あぁ、なんて幸せに満ち満ちたひとときなんだろう

多分だけど私には大雑把な猫たちの気持ちを理解することができる
そして猫たちもそれ以上に分かってくれている
この空間に言葉なんて必要だろうか
私は猫に言われたまま首筋を優しく撫でる
彼(もしくは彼女)は心地よさそうに喉を震わす

ふと夫を見ると5匹ものサビや茶色に三毛に黒白模様のそれらを侍らせて目を細めている
家猫は夫が帰宅するやいなやベッドの下に隠れたり、キスしようとすると手で突っ張ったりと恥ずかしがり屋さんなので、猫の方からスリスリしてくれる状態を堪能している
夢ならどうぞ覚めさせないでやって欲しい

クアハウス石橋旅館

下田蓮台寺温泉のクアハウス石橋旅館に日帰り入浴でお邪魔しました。
築140年の純日本建築はさすが伝統と歴史を感じます。玄関を入ると靴箱から鏝絵(漆喰彫刻)の天井まで至る所に素晴らしく意匠を凝らしています。これは一見の価値ありと思います。

そして温泉は寝湯、箱蒸し、うたせ湯、ジャグジーバス、露天風呂とありました。
やったー、貸切だー♪

しかし何となく違和感を感じるのは何故なのか。
ひと通りお風呂をチェックすると、寝湯は湯でなく水だよ、水。
それに何だかしばらく使用した感じがなくて薄気味悪い。

怖くなって横のうたせ湯へ足をつけると「?!」えっっ、これも水ぢゃん。しかも落ちてくる打たせ湯の水量がめちゃ少なくて打たせ湯になっていない。
気を取り直して箱むし・噴出浴(木箱に顔だけ出して温まるもの)はミストサウナの筈がスイッチが入っていなくてただの箱。
ま、ま、経費節減のため仕方ないのかと無理やり経営者側の立場を慮りながら露天風呂に行くと、ぬるい・・そして源泉かけ流しでもなくごみが浮いている。
結局普通だったのはジャグジーの内湯だけってどうよ。
お風呂からあがり脱衣所の扇風機のスイッチ(紐を引っ張るタイプ)を引くと指が油汚れでネチャっとなったので扇風機を見ると羽ガードに綿埃が厚さ1cm×幅20cm程たまっていた(;^_^A

折角レトロで素敵な日本建築なのに本当に勿体ないなぁ。やっぱり温泉は清潔感がないとね。

総合的に振り返ると週末料金でひとり1,430円の入浴料金は少し高いかなー。
この近所にある金谷旅館の千人風呂の方が良かったか。
残念ですがリピはなしということで・・

第二すぎのこ作業所・わ

下田のパン屋さん「森のおくりもの」に向かう途中、下田セントラルホテルの近くに「おふくろまんじゅう」の看板が目に入る。
産直野菜と道の駅、饅頭系には目がない私に夫が「引き返そうか」と言って直ぐにUターンし饅頭屋さんにGO。
近場のおばちゃん達が作った蒸しパン、饅頭、蒸し羊羹、さらし柿等が並べられている。
おふくろまんじゅう250円と蒸しパン100円ひとつくださいなー。
350円支払っていると「これおまけ」と言いながら蒸しパンひとつを余分に入れてくれた。
350円の買い物で100円のおまけって・・・とニンマリしていると隣にギャラリーのようなものが見える。

同じ敷地のお隣さんの「わ」という店内には陶器等がディスプレイされている。
ちょっと拝見していきましょうと足を踏み入れると湯呑、茶碗・小皿、中皿、大皿、花瓶や木工品、手芸品等並んでいて値段もリーズナブル。
これ可愛い、これ素敵とここでもお買い物。
すぎのこ作業所で製作している陶器、炭製品を中心に、伊豆半島の福祉施設で一つ一つていねいに作られた草木染め・組み木おもちゃなどを販売している素敵なお店です。
会計を済ませていると目に留まったのは炭の松ぼっくり・・・可愛いですねーって見ていたら「持って帰りなさい」って包んでくれました。

下田の人たちおまけが太っ腹すぎるw

稲取細野高原

近頃すっかり稲取~下田方面に魅せられている私たち。都内に住んでいた頃は車は必要なかったので、移転してから購入したN-BOXが休日はフルに活躍しています。
時間や手持ちの荷物を気にすることなく楽しめるので本当に便利だなって再認識しています。

さてこの日は10月7日~11月8日まで開催されている「秋のすすきイベント」稲取細野高原に行ってきました。
標高400メートル付近から821メートルの三筋山まで東京ドーム26個分もの広さの見渡す限り広々としたススキ野原で季節・時間を選ばずとてつもなく素晴らしい景色が広がります。
頭の中で想像する広々とした野原と実際にこの目で見て触れて感じる野原は全くの別物です。
ちっぽけな自分という真実をこうもきっぱりと自然に突きつけられると、何かこう大きなものに守られているような気がして胸が熱くなります。

イベント広場から三筋山遊歩道を上がると相模湾、伊豆七島を望む絶景ポイントもあり黄金色のススキ野原とのコラボレーションを望むことができます。
遊歩道の入口付近に駐車場とトイレがあります。一般車はここまでしか入れませんのでご注意を。
日ごろの運動不足がたたり息があがり足は疲れまくる。でも汗ばんば肌に風が心地よい。

遊歩道の道は長いのですが三筋山遊歩道までは乗車無料のシャトル送迎がありますので利用するのも良し、黄金色に輝く景色に染まりながら歩くのも良し体力に合わせてコースを選ぶと良いと思います。
三筋山の山頂まで頑張って上るとご褒美に風力発電の羽が近くに沢山見られます。

秋のすすきイベント中は環境保全のために入山料金、大人600円、小学生以下は無料です。

石窯パン工房 森のおくりもの

定休日が毎週 日・月・火・水・木・金・・・て、要するに土曜日しか営業していません。
そして工房への道のりは行く手を阻むかのような急勾配の坂(半端ない)
周辺にはお店等一切ありません。
それなのに一度行くとまた行きたくなる不思議なパン工房森のおくりもの。
オーナーご夫婦のお人柄や自然の美しさ、そしてもちろん天然酵母パンの素朴な本物の味わい。
皮はパリパリっとして中は牛乳・バター・卵をしようしていないのに不思議なくらいふっくらもっちもち。
口の中でゆっくりと味わうとそれぞれの素材の良さが引き立ちます。
伊豆大島の自然海塩、地元の農家のお蜜柑、国産のはちみつ、お水はアルカリ天然水(井戸水PH8.2)を使用。

その焼きたてのパンを同じ敷地内のテラス席で「これでもかっ」て位に試食させていただけます。
ひとつひとつ材料を説明してくださるのですが沢山の種類で情報量が多すぎて覚えきれないバッファが少ない自分が悲しい。
シンプルな食パンもですが、プロセスチーズと竹炭パウダーの入った「竹炭チーズパン」はもちもち触感と塩の塩梅が絶妙です。
そばくるみパンもクランベリー&ホワイトチョコも・・それぞれ個性があって甲乙つけがたいです。

また隣には一日一組限定の一棟貸切のお宿も始められたとのことで、五右衛門風呂を下から見上げていたら「階段あがっていいですよー」と声をかけてくださり写真撮影させていただきました。
満天の星空の下、露天風呂に身をゆだねる・・最高ですね!

HARBOR’S W

レストラン HARBOR’S W(ハーバーズ ダブル)さんにランチブッフェで平日訪問しました。

広い解放感あるフロアからは海が見渡せ心地よい空間となっています。
窓辺一角のエリアが空いていたのですがFuua利用客の為のスペースとなっています。

メニューは地場産野菜や海産物を食材として彩りも良く、予め小分けにされたメニューも多く取り分けしやすかったです。
ライブキッチンではイカ墨等3種類のウインナーをサーブして貰ったり、鶏肉のフォーを注いで貰ったり、クリスピーなピザをいただきましたがどれも熱々という訳ではなくそこは残念でしたが、お味は普通に美味しかったです。メニューが豊富で最後まで飽きることありませんでした。
またジェラート等のデザートも種類が多く選ぶのが楽しみでした。

ATAMI ART EXPO

ART EXPO始まりました。
メイン会場の「起雲閣」他11箇所で熱海を中心に活躍するアーティストの作品を楽しめます。

ギャラリー「ぎゃるりー鸞布-LAMP-」 縮緬作家 はうらまるさんの癒しの縮緬細工と
Marie’s Kitchen 木彫りの人形作家:ゲーベル ひでみさんの作品に出合えました。

大雨の中、まず車を走らせたのは頼朝ライン沿いにあるMarie’s Kitchen、一度通り過ぎてしまってたどり着いたお洒落なギャラリー。
こちらは日曜日のみカフェとして営業しているそうですが海の見える解放感ある真っ白なイベントスペースがとても映えます。
ゲーベルひでみさんが穏やかな笑顔でお出迎えしてくれ、ふっと和んだ気分になりました。
そして永井由里さんのバイオリン演奏が流れるなかで落ち着いて作品を拝見することができ視覚と聴覚いっぺんに楽しめました。なんて贅沢な空間なんでしょう!素敵な演奏ありがとうございました。
作品の気品ある表情が作者であるひでみさんをとても良く表していて思わず見とれてしまいました。

G・K・B&Village

休日等は広い駐車場が満車になっていて、よほど何か人を惹きつけるものがあるに違いないと思っていた伊豆の国市にある道の駅「伊豆のへそ」
平日とありさすがに車も少なかったのでラッキー♪とばかり、スイーツいちごの専門店BonBonBERRY、自転車ブランド「メリダ」の最新モデルを約200台展示したMERIDA X BASE、地元野菜や果物やお土産満載の伊豆村の駅等を、あーだこーだと言いながら買い物をして2階にあるバイキングレストランに入る。

広い店内には団体客ターゲットと思しきテーブル席が並んでいます。
休日には団体のお客様でこの席が埋まるのかもしれません。
さてビュッフェというと「元を取らなきゃ」とオバはん根性丸出しになるのが常ですが・・・・ここはまじムリだから⤵⤵

料理は和洋中とあるのですがどれも温かくあるべき料理が冷たくて、どれひとつ美味しいと思うものがなくて悲しかったです。
どこかで口直ししたいくらいだったけど中途半端な満腹感レベルで悲しさをまた重ねる。
途中で従業員さんが「団体さんが入る前にお料理沢山とってくださいね」とにこやかに声をかけてくださったけど、いやもういいよ

漁港ふたたび

駐車場に車を停めていると強風に左右に大きく揺れて怖いくらい。
植え込みの樹木も抵抗を忘れたかの様にしなっている。
車のドアが風に煽られて大きく開いたままなかなか閉まらない。
見かねた夫が手を貸してくれるほどの天候だから、きっとあの子たちもどこかで避難しているよね。

と思ってしょぼぼぼーんとしていたら「来たよ、来たよ」と言うので「どこどこ?」と見渡すが姿が見えない。

「足元だよ、足元!」

この子、この間会った子だね。
台風きたけど無事だったんだ、本当に良かった。
この小さな体で暴風雨の夜はきっと怖い思いしたよね。

とりバックス

広い駐車場ですがいつも前を通り過ぎる度に沢山駐車していて気になっていました。
日曜日の午後3時頃、遅めのランチをとるために入店。
車がまっっっったく無かったので準備中?と恐る恐る入口に向かうと営業時間ではありましたが他にお客様の気配がなしで、満席過ぎるのもなんですが、お客様が居なさすぎるのもナンで初とりバックスに足を踏み入れと全席個室のように仕切られていて周囲を気にせずに食事が出来るようになっています。
日曜日ということで平日に提供されている松花堂御膳等のランチメニューはありませんでしたが、丼物や麺類、釜めし等ありましたが名物の釜めしは20分程時間を要するということで親子丼いただきます。

注文お願いしたのは
つくね3種盛り 605
オニ玉 429
名物鶏南蛮 649
親子丼 649

リーズナブルでどれもボリューム感ありました。
これは友人との飲み会には持って来いの感じですね!
美味しいつくねご馳走さまでした。

石花海

信号を海に曲がると、そこは安定の癒しの場所。
いつ行っても美しくまた厳しい自然や、そこでしか出会えない心和むひと時がある。

そこで見つけた石花海というホテルに日帰り入湯でお邪魔してきました。
石花海(せのうみ)って、伊豆の海底に広がる海の丘のことなんですって。
そんな海を思いきり意識した名前がぴったりだと玄関を入ってすぐに納得しました。
そして何と言っても隅から隅までお掃除が行き届いていて清潔感あります。
週末日帰り入湯ツアーを楽しんでいると、正直あまり細かいことに気にならない派の私でも引いてしまうような温泉も片手ほどはありました。それぞれの背景を思うと仕方のないことなんでしょうね・・と思ってしまうのですが、やっぱりここ石花海さんは人気ホテルだけあってそつがないです。

ついに断水?!

10月12日に上陸した台風19号で東日本はまたしても大打撃をうけました。被災された方々に心よりお見舞いもうしあげます。そして一日でも早く安心して生活できますよう心からお祈りいたします。

毎度お馴染み自分の事しか考えていない無神経な「まずまず」発言に腹を立てたり、逆に住民同士で協力し合うことに感動したりのこの頃ですが、これからも「数十年に一度」の災害が毎年のようにやってくるのだろうなと不安になってしまいます。
今回は自宅の被害はなかったですが、どこにいても自分たちが被災者になる可能性を拭い去ることはできません。